昨日は私が愛奏するギター製作家のGuo Yulongさんを囲む会でした。
お話を聞いていて思ったのは 世界的な評価を得た今もなお ギター製作についての情熱や向上心は留まることを知らないということです。数年前 製作したギターよりも確実に向上していると自信を持って断言されていました。具体的にはどのフレットを押さえて弾いても音がよく伸びて、自然な減衰をしていくこと つまりフレットによってのレベル差がないようにする技術を確立させたとのこと。これはユーロンさんがおっしゃっていたことでご自身のギターでも試してほしいことなのですが、まず1弦以外の全ての弦をミュートした状態で(左手で1弦以外の弦を完全には押さえずに少し浮かせた状態で消音しておく) 各フレットの音を出してみてください。そのときにある特定のフレットでは発音した瞬間に音が満足いくほど伸びない箇所が多くのギターには見受けられるはずです。しかしユーロンさんの新しいギターはそれがなく伸びるのだそうです。この技術は限られた製作家しか身につけていなくて、多くの先人はシークレットにしたまま亡くなってしまって技術が伝承されていないとおっしゃってました。
さて、最新のユーロンギターの特徴としては以前よりもさらに音はあたたかく優しく美しく 分離がありそして音量があるギターであるとのことでした。使用する木材、そして製法についての細部のこだわりを写真を見せながら 熱く語ってくださっていたのがとても印象的でした。
私の演奏については2019年のときの演奏も覚えていてくれて、以前よりもかなり向上しましたね、と嬉しいお言葉をいただきました。あのときはまだ私自身は技術的に迷いがあった時期でした。今は迷いなく自信を持って取り組んでいること、次に聞いていただける機会があったら必ずさらに向上して良い演奏します と力強くお伝えしました。
ギターの展示会への出展そして昨日は演奏会にお越しいただくなど多忙なスケジュールのなかお疲れもあったと思います。そのなかで私たちのためにいろいろお話をしてくださり感謝の気持ちです。通訳をしてくれた同門のサイくんにも感謝です。久々の再会とても嬉しかったです。 彼が通訳をしてくれたおかげでYulongさんとの時間がより充実した素晴らしいものとなりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿