最近、体験レッスンのお問い合わせをいただくことが多くなりました。それをきっかけに、私のレッスンで大切にしている考え方についてまとめておきたいと思います。
新しい曲を始めたばかりの段階では、いきなり最初から最後まで通して弾くことはしません。難しい部分が弾けないまま通しても、上達にはつながりにくいからです。
まずは曲の中から、つまずきやすい部分や難しい部分を見つけることから始めます。そして重要なポイントには印をつけ、その部分を中心に、レッスンの中で具体的な攻略方法を丁寧に練習していきます。ある程度弾けるようになってから、通して弾く練習へ進みます。この順序にすることで、無駄なく確実に力をつけることができます。
難しいフレーズについても、そのまま繰り返すのではなく、細かく分けて考えます。指の動き、音のつながり、リズムといった要素に分解し、一つひとつを丁寧に確認します。そして、それぞれができるようになってからつなげていくことで、無理なく自然に弾けるようにしていきます。
セーハやスラーといった技術についても同じ考え方です。いきなり完成形を求めるのではなく、必要な動きを整理し、一つずつ身につけていきます。何が難しいのかをはっきりさせてから練習することで、遠回りをせずに習得することができます。
子どものレッスン(特に小学校低学年くらいまで)では、少しアプローチを変えています。難しい言葉は使わず、わかりやすいたとえを使いながら、やさしい言葉で伝えることを大切にしています。また、言葉だけで説明するのではなく、実際にギターを弾きながら体で覚えられるように工夫しています。子どもは頭で理解するよりも、体で覚えたほうが早く身につくからです。
上達の近道は、できないところを正しく理解し、順序よく解決していくことです。そのためにレッスンでは、無理に通して弾かせるのではなく、難しい部分を明確にし、分解して一つずつ積み重ねていくことを大切にしています。こうした積み重ねが、確実な上達につながります。

