ギターの生徒さんが先週持ってきてくれたとある曲のアレンジ譜を弾いてみると弾きにくいうえに響きの面でどうなのかなと感じていました。そのまま弾くのではなく自分なりに変えて弾いてみると原因がわかってきました。その楽譜を見ると2和音の方が響くのに3和音になっていてメロディーラインの響きが埋もれてしまっているなと感じる箇所が多く見受けられました。ベース音もこれでもかってほど必要以上に配置されています。これではギターは響かない。ギターの響きを信じてないアレンジと感じます。ただたくさん音を追加すればいいのではありません。少し肉を削ぎ落としてシンプルにしていき、聴かせたい12フレットの1弦ミの音は単音に変えてみたらぐんと響きがよくなりました。
和音を分厚くすれば良いわけではないのです。和音のどこを響かせたいのか、美しく響くためにはどうしたらよいのか考えてアレンジしなくてはいけないとその楽譜を見て感じました。
私がいじれば、きっと弾きにくいと感じられていた部分も弾きやすくなり響きも豊かになると確信しています。